自分の弱さに向き合い、乗り越えるために。 子育てに自己実現にと、頑張る主婦にも読んで欲しい。

「成長マインドセット」を取り入れることで、組織・個人はどう変わるのか。今回は、上質な体と心を育てる独自のメソッドを展開するため、雇われインストラクターから独立をした山田祐子さんにお話を伺います。

山田 祐子
大学卒業後、エアロビクスインストラクターの資格を取得し、フリーランスとして活動する。活動を開始して3年後、妊娠を期に休職。2歳違いで長男、長女、次女を出産し育児に専念。長男の出産から7年後、骨盤を中心とした調整エクササイズの資格を取得。資格取得から2年後、女性専門のボディメイクを行うTRIANGLE設立。現在は骨盤ケア×呼吸法×色彩心理と組み合わせたボディカラー®メソッドを考案。(社)日本からだワーク協会のオリジナルコンテンツ「からだカラー®」として展開中。

 

いつまでも同じ場所をウロウロしないために

ー「成長マインドセット」をどうして読もうと思われたのですか?

所属している「健康能力を高めること」をテーマにして活動している協会から、インストラクターの育成担当者になってほしいと依頼されたことがきっかけでした。これまでリーダー的なポジションに就いたことがなかったので、そのあり方を学ぼうと思ったのです。

育成対象は協会に所属しているインストラクターで、彼らはこれまで自分たちのやり方でお客さんにサービスを提供してきた人たちばかり。その上に立って指導をすることは非常に難しいのだと考えていました。そこで、協会の代表理事から薦められた「成長マインドセット」を読むことにしたんです。

 

ー「成長マインドセット」を読んだことで何か変化はありましたか?

「成長マインドセット」を読んだことで、育成担当者を引き受けることを、腹を決めて決断することができました。
本を読む中で、私はそもそもこれまで協会から与えられるいろんな仕事を、本の中に出てくる言葉で言うと「ブレーキ」をかけながら取り組んでいたのだと気がつきました。

例えば、何かに取り組んでいる時に、「本当にできるだろうか?」と不安なまま進めたり、なぜ私がやらなければならなのだろうと疑問を持った状態で進めたり。決して手を抜いているわけではありませんが、本当に納得できていない状態でこなしてきたのです。
私自身をもっと成長させるためにも、今回の依頼を、これまでと同じような気持ちで進めていくのは嫌だと感じました。

そこで、今回の場合でいくと何が自分の中でブレーキになっているのかを紙に書き出しました。例えば、引き受けると自分が運営している講座が滞ってしまうのが嫌なこと、やり通せる自信がないこと。これまで目を背けてきた自分の弱さと向き合った瞬間でした。
その結果、多くのブレーキは自分で勝手にかけてしまっているもであり、かつ本書の言葉を引用すると「大きな子どもブレーキ」だったなと反省しました。「子どもが3人もいる私がどうしてやらなければいけないの」といった自己中心的な考えや、「どうせ一生懸命やっても認められないし」といった好ましくないプライドが要因だと感じたのです。

協会の中で自分がリーダーになるということは、協会を大きくすることを考えると避けては通れないことでした。それなら、本の中にあったように2年間は覚悟を決めて、ブレーキを外してやってみようと決断することができました。

子育てしながらも、やりたいことを諦めたくない主婦にオススメ。

 

ーこの本をオススメしたい人はいますか?

特に子育てなどをしながら仕事をしている主婦の方ですね。

私たちの世代は、女性が社会に進出し、多様な生き方が可能になってきた転換点を生きてきた世代です。昔ながらの女性像に違和感を感じ、かといって多様な生き方の中から自分がやりたいことを純粋に追い求めることもできず、自身の生き方について迷っている女性が多いのではないかと思います。

私が開催している講座にも、子育てや家事と自分のやりたいことをやることとの狭間で揺れ動いている方が多くいらっしゃいます。そして結局そんな人たちは、家庭を優先し、自身のやりたいことを諦めている人が多いように思います。そんな人こそ「成長マインドセット」を読んで、家庭だけではなく、自分に向き合う時間を作って、諦めない人生を送るきっかけにして欲しいです。

また、家庭は社会の最小単位です。例え、お仕事を持ってなかったとしても、主婦の方々が家庭の中のリーダーだという意識を持つと自尊心が高まるのだと思います。さらに家庭の中でリーダーシップが取れるようになれば、子どもたちは正しい成長に関するマインドセットを持った上で社会に出ていけるのではないかとも思います。

加えて、「成長マインドセット」は読みやすく、子ども達にもオススメできると思っています。現に、私の高校生の息子は、本書をあっという間に読みきり、これまで語らなかった自分の夢や目標について話をするようになりました。疎遠だったコミュニケーションが、本の中身の話を通してできるようになるといった効果もありました。

 

ー今後「成長マインドセット」をどのように活用していきますか?

私自身、今まさに決断して走り出したところで、急に考え方を切り替えることは難しいかもしれません。だからこそ、迷った時に今の自分の状態を客観的に把握するための道標として「成長マインドセット」を読み返すようにしたいです。また、何度も読むことで新たな発見が生まれ、内容への理解が深まるとも思います。

おそらく、2年間ブレーキを外して頑張ることができれば、今とは全然違う、将来への展望が持てるのだと思います。そんな自身の成長が今から楽しみです。

山田 裕子さんのアイスバーグ

3000人以上の幹部層・リーダーの人材育成から生まれた
50枚の図でわかる人を伸ばす原理原則

 

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