西郷隆盛のアイスバーグ考察

【アイスバーグポイント】
征韓論を押し通そうとしたため、参議・近衛都督を辞職させられるという”感情的”で”頑迷”な面を持っていました。
薩摩に帰郷してから士族授産に貢献し続けた結果、士族の権利を取り戻すために西南戦争を引き起こしました。ほとんど勝ち目の無い戦でしたが、それでも士族の権利を取り戻したいという”情熱”的な思いと部下を思う”面倒見”の良さが原因だったのでは無いでしょうか。

・統率力、軍事的才能=戊辰戦争では大総督参謀となり指揮をとった。
・感情的、頑迷=征韓論を押し通そうとし、参議・近衛都督を辞職。
・情熱、面倒見=薩摩に帰郷してから士族授産に貢献し、結果的に士族の権利を取り戻そうと西南戦争を引き起こす。

 

【経歴】
幕末、明治維新の元勲、政治家で軍人。島津久光の公武合体論に反対して尊王攘夷運動に奔走する。王政復古に重要な役割を果たし、戊辰戦争では大総督参謀となった。
しかし、征韓論を唱えたことで閣内対立が起こり参議、近衛都督を辞職。
帰郷すると、私学校を経営して士族授産に尽力。
中央政権との疎隔がさらに甚だしくなり、西南戦争を起こして城山で戦士。

 

【生い立ち】
鹿児島の下加治屋町に西郷吉兵衛の長男として誕生。西郷家はその頃下から2番目の身分である下級藩士だった。
当時薩摩藩で行われていた、子供達が先輩から教わりケーススタディなどをもとに実践力を積んだ自立型の教育法である「郷中教育」という教育を受けていた。この頃の下加治屋町出身者には大久保利通や山本権兵衛などが挙げられている。

 

【名言】
「過去の功績のご褒美として役職につけるのは、
善くないことの第一である。
功績のある人には俸給を与えて賞し、
役職はそれにふさわしい人物に与えよ。」

「大きなことでも、小さなことでも、
どうりにかなった正道を踏み、
真心をつくし、決して策略を用いてはならない。」

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