リーダーズ戦略思考塾 第5回「各社個人対抗S1グランプリ」

事業を急成長させるために重要である「戦略思考」を他社のリーダーと切磋琢磨して学ぶ。そんなコンセプトのもと、成長マインドセット著者吉田 行宏氏が主宰する招待制の公開イベント「リーダーズ戦略思考塾」。

第4回のテーマは「戦略思考デスマッチ」です。急成長スタートアップの戦略をシェアし、議論をぶつける。活況の様子を書き起こしレポート形式でお届けします。

 

開催概要
日時:12月15日10時〜13時
場所:31VENTURES Clipニホンバシ
テーマ:戦略思考デスマッチ
参加者:40名
運営:リーダーズ戦略思考塾企画・運営チーム

マインドと戦略思考が良い経験を生む

〜運営チームが務める司会より趣旨説明後、吉田さんより冒頭コメント〜

吉田さん
吉田です。皆さんおはようございます。この会もだいぶ盛り上がってきたなというふうに思います。今日もかなり思考を凝らして、バージョンアップしてるなーという感じがしますんで。楽しみに参加いただければと思います。

戦略思考というのは、本当に「ローマは1日にしてならず」といいますけれど、本当にすぐに身につくというものではなくて、こつこつ身につけていくっていう。積み上げだと自分は思ってるんですね。積み上げと習慣。日頃戦略思考だけで考えて人間って生きていないみたいな。惰性とか習慣で普通に生きちゃうんですけども、それを切り替える、マインドセットを切り替えることによって全然人間て劇的に変わると思うんですよね。

今日もいろいろ考えていたんですけど、経験。経験って必要だよね、でもみんな若いじゃない?まだ何かできないときに経験足りないからだって思うのは、それは一つのことなんだけど。でも経験て何だって考えた時に、いい経験と意味のある経験とそうじゃないものがあるなって部分がありますね。何が違うかなって思った時に、経験をする時のマインドセット、どれだけどれだけどれだけその結果をオーナーシップをもってやっているか、覚悟を持ってやっているかっていう。その経験に臨む時のマインドセットの話と。あともう一つ、戦略思考なんだよね。その経験をどれだけ本気で戦略思考を持って経験したかっていうことで。普通に経験しましたって人と、そういうマインドセットと戦略思考をもって経験した人との差は、もうどんどんでかくなる。

今日もどれだけみんなが主体的に戦略思考をもってっていうのと、本当の意味で覚悟を持って本気で取り組めるかって。この1個1個の積み重ねが本当に大きいなと思って。ただたくさん経験しました、自分はまねていっぱいやりました、世界旅行もしましたとかね。いろいろしたとしても、そこにどんなマインドセットと戦略思考があったかで、えらい違うんだなっと思って。

まさにみんな本当に忙しくて、貴重な土曜日、ちょっと休みたい、ちょっと寝坊したいってときに、ここまで全員が本気になって参加してる意味っていうのは、1回じゃ変わらない。これが年間で行ったら、50回くらいはあれか、12回で5年経ったら60回とか積み重ねるわけですよね。この経験をやっぱり本気のマインドセットと戦略思考で臨むかで、5年後みんなめちゃくちゃ違うと思うのね。そんなことで、今日もすごい楽しみですね。よろしくお願いします。

 

個人単位で、誰の戦略が一番優れていたかを競う

司会
ありがとうございます。休日1日なんで、皆さんの学びをつくるために最大限時間を使っていただけたらなと思っています。まず各者集まっていただいてるので、グループ内で自己紹介と、今日の学びを得るための、どういう意気込みで臨むかっていうのをグループ内で自己紹介、意気込みっていうのを話し合ってもらいたいなと思います。では5分間で順々にお願いします。


(各自自己紹介)


司会
ここから早速S1グランプリ、趣旨の説明からやらせてもらおうかなと思います。まずS1グランプリとはっていうのなんですけど、前回各社の戦略を扱う、戦略デスマッチっていうのをやったんですけど、その時の会社ごとの理解度だったりに違いがあると。今回は個人の戦略をベースにして、戦略思考をより深めるための会議にしていこうと思っています。S1グランプリっていうのは、戦略1グランプリというのを表してます。

今日の進み方に関して説明をすると、まず皆さんしていただいたと思うんですけど、事前準備をブラッシュアップする時間を取ろうと思います。そのあと皆さんがいられるグループの中で発表をそれぞれがして、その中で最もいいと思った人を審査項目に基づいて選んでもらいます。そのあと1位になった人のプレゼンテーションを皆さんチームで作成していただくって時間を取ろうと思います。いよいよ最後は、M1形式と同じように、各班の代表の方が前に出ていただいて、プレゼンテーションをしてもらうことになります。ルールは勝ち残り式で、1番から8番まであるんですけど、最初にプレゼンテーションをしました人の点数を出して、そのあと1番と2番のどっちが点数が高いか。それで勝ち残り戦をしようと思います。その時点で王者の冠とことで、最後に勝ち残った人が今日は優勝っていう進め方で行こうと思います。最後、優勝発表と景品の贈呈があるので、今日楽しみにしてもらいたいなと思ってます。

景品はですね、まず発表するんですけど、優勝チーム、チームの景品があります。楽しみっすね。(会場:笑)景品は、タビナカ、POL、LIFE PEPPERの戦略会議に出席して、意思決定できる。(会場:笑)もちろんすね、日々意思決定しているということなんですけど、皆さん頑張ってチームで意思決定をと思います。代表者出るんで、各社ごと、どの会社のとこから一番出るかっていうのもすごい楽しみな点なんで。そういう会社対抗って意識でも取り組んでもらえればと思ってます。では最初にですね、模範プレゼンテーションをファシリテーターの方から簡単にさせていただこうというふうに思います。


(見本プレゼン1)


吉田さん
見本だし、各班で発表してもらったものにコメントするっていう形なんで、これもコメントさしますね。まず1点は、これはコメントではなくて注意点としては、個人、仕事も自分がかなり責任者的にやった、ちっちゃくてもいいんで、責任者に当たる。会社全体でやった戦略をまとめてくださいじゃないんで。今回は個人もフォーカスしているということで。期間については、別に長期でも短期でも構いません。でも期間は意識してください。長期になればなるほど戦略をまとめて発表することの難易度が高い。なるべくエッジが効いて差別化できるものを、どんどん発表してください。ありがとうございます。

 

戦略には驚きやワクワクが必要

司会
では、1回本番のように審査をしてみたいと思います。携帯を出していただきたいんですけど、出していただいたら、班ごとに髪が1枚か2枚置いてあります。審査フォーマットって書いてあると思うんですけど、そこにQRコードが載せてあります。それを1人1人全員読み込んでいただきたいと思います。読み込んでいただいたら、前に出しているスライドのような画面が出てくると思うので。ガイドの方で、どういう構成かっていうのをお話しします。

説明を始めさせていただくと、今オカノさんが発表していただいたんで、発表者の方でオカノさんを選んでください。その下質問は3つあります。1番は結果が出ているか、というのが1つ目。2つ目が、その戦略がどうだったかってことが2つ目になります。下に画像が貼ってあるんですけど、戦略のレーダーチャートってのを参考に、1〜5点を選んでください。で3つ目、戦略の改善が考えられていたかっていうのを、これも5点満点で評価して、送信を押しておしまいだと。これが1人プレゼンテーションと審査って、これで一連の流れになります。


(見本プレゼン2)


吉田さん
具体例は重要ですね。彼も最初のデビューのときは、抽象的な話が多かったんで。具体もっと入れてって言ったら、かなり具体が入って。おお、なるほどって話になったので。戦略っていうのは驚きとか、わくわくとか、そういうものがないとダメなんで。それには、やっぱり具体だよね。具体がすごく、「おおそんなことやってたの」、「それすごくユニークだよね」っていうのを、常にどんどん入れてください。

あとプレゼンの仕方として、やっぱみんな覚えるの早いんで、説明が長くなるんだよね。説明がシンプルでインパクトがあるのが一番良いので。これはね、散々言ってるけど、文字がほとんど置いんだよね。そんなに長い文字では、伝わらないから。文字じゃなくて、具体とワンポイントで伝われるってことは、今度はプレゼン力、プレゼン戦略として大事だよね。

あとはだから、みんな今日もこれ班の中でまずは自分のが選ばれるっていうのが、一つの目標だよね。選ばれなかったら、今度はチームで、絶対そのチームが勝ち抜くっていうふうな。どこまでこだわれるかっていうのが、すごく大事だと思いますんで。皆さんの聞くのを楽しみにしてます。


司会
ここまでが決勝の見本です。ここからは個人ワークと、そのあと3分間の班内の発表をするんで。まず事前準備のブラッシュアップの10分取ろうと思ってます。エクセルで発表する形なんで、そのつもりで事前準備の時間に入ってください。


吉田さん
そこはもう自分の選ばれるように、どれだけできるかですね。よろしくお願いします。

 

日々小さなことでも価値/勝ちにこだわることが大事

〜準備終了・決勝プレゼン開始〜

司会
はい、皆さん今ちょっと発表の準備をしますので、その間に。先ほどの見本の発表、大変申し訳ないですけど、5分過ぎてました。なので、5分管理短いと思ってください。なので、なるべくコンパクトに発表していただくことを、発表者は意識して。5分でやらせていただきますので。よろしくお願いします。

5分で発表したあとに、30秒審査の時間を作ります。30秒審査の時間ですね。なので、聞きながら結果と戦略と改善の戦略がちゃんと発表できているかなってところで、5点満点でそれぞれイメージしてください。30秒でアンケートに記入してもらって、そのあと吉田さんからのフィードバックを繰り出します。そういうサイクルで8チームやらせていただきますということです。


〜決勝プレゼン〜

司会
最後は点数じゃなくて、優勝者が誰なのか行きます。優勝チームは、ドットライフ新條さん!(会場:歓声・拍手)おめでとうございます。では商品の贈呈を。

あ、ゴメンなさい、特に渡すものが。(会場:笑)でもね、本当新條さん、1番最初に言って。僕なんか個人的にすごい思ったのは、やっぱ新條さんのすごいなと思ったのは、瞬発力ですよね。その短い期間で全部やるみたいなところと。あと、コメント1個1個に対する返し方の瞬発力が半端ないなと思いました。なので最後良いことを瞬発力で書いてください。おめでとうございます!


優勝者コメント
どうも皆さん、ありがとうございました。2つ感想がありまして。ご存知の通り、ここから見てる皆さんプレゼンンターの背中見えるんですけど、果たして私で良いのかって目線がこう、本当にノーマルな感想として、どうかなって。真面目な、土曜日の朝使って、この成果で良いのかなって超不安なんですけど。

後半のもう一つの感想のところで、一番戦略思考を使ったのは、この題材を発表することみたいなところが、キモだったのかなと思ってまして。前回出た方はわかると思うんですけど、戦略って分かりづらいじゃないですか。だって、前提環境の理解とか、何が他に取れる選択肢なんだっけっていうのがわからないと、戦略自体の優劣がわからないので。限りなくプレーンな環境で、水着のやつがビール売って、誰が一番売れるのぐらいだったら、たぶん売れたやつと売れないやつの差ってすごく出やすいんじゃないかなっていうので。なので、私は着想として、この何を発表するかの時に、その人たちが一番理解しやすいものというか、戦略の差がピュアに出るものを選んだっていうのが工夫としてありました。


司会
今回のS1グランプリの締めの総評として、吉田委員長から最後総評をお願いします。


吉田さん
時間もないので簡単に。あとでもう一回、次回来月の予告をしますので。それはそれで面白いので。そうですね、戦略っていろんないろんなプライベートから仕事までなんで、どれがいいとかって普通の問題じゃなくて。どんな戦略でも徹底的にこだわったりとか、思いがあったりとか、いろんな要素が入っていたんですけども。新條さんのやつは、分かりやすさと、さっきも言った共感。皆が共感して点数、まあ1回目だからっていうのもあるけど、1回目はちょっと慎重に、ちょっと低くだったりするのに、インパクトもあったのかなっていうのもあるので。やっぱりそういう分かりやすさとか、インパクトとか、すごいエッジが効いてるとか。そういうものもすっごい大事なんだなと思いました。それだけじゃなくて、途中途中でいろんなセンス、シナジーが効いてるレバレッジが効いてるとか、いろんな要素の複雑系なんですよね。ですから、なかなかこれね順位は難しいんですけども。日々ちっちゃなことでも戦略的に勝ちにこだわる。

ガリバーでも、500人くらいの全店長集まって、こういうコンペ式のゲームみたいなのやったんですけど、役員のチームが圧倒的に強かったんですね。だから、どうせこれゲームだからっていうんじゃなくて、ともかくやることは全部、勝負はこだわって勝つっていう、そのものが大事なので。日々そういうことっていっぱいあるんですよね。あんまり実務と関係ないよねーとか、流そうみたいな気持ちになってくと、やっぱ戦略思考ってのは上達していかないので。日々の積み重ねこそ大事で。これをみんなでやって、ぜひ全体で盛り上がっていきましょう。素晴らしい、楽しかったですね。ありがとうございます。

運営1
ありがとうございました。では最後、1ヶ月間、今回の戦略思考塾の準備を3名プラス今週インフルエンザでダウンしてしまったLIFE PEPPERの厚海さんと作ってきたんですけど、僕自身気づいたことを最後にコメントをさしていただきます。やっぱり参加側では気づけなかった、運営者だから気づけたことがたくさんあったなて思いまして。その中で大きく2点、述べさせていただきたいと思います。

まず1つは、自分がコントロールできる概念の幅っていうのが、今回の運営を通して広がるなっていうふうに思いました。この中ではじめに、前提や外的要因、外的外的変数間で捉えてたことが、吉田さんと議論を積み重ねていく中で、そこも工夫次第で自分たちで変えられる要因があるんだなっていう風に広がっていって。今回の回だけじゃなくて、人生通して概念として扱える幅っていうのが広がったなっていう風に思います。

もう1つは、やっぱり戦略の型を知るって、超抽象的なことこそやっぱり人にお伝えするには、手に取れる形にすることが大切だなって気づいて。改めて、吉田さんの本、具体って結局使わなければいけなくて。抽象的な話なのに、すっと入ってくる。やっぱ身近な方が扇状に、身近な話って入ってくるんだなと思って。もう既に10回は読んだんですけど、あと10回は読んで、うまく掴みたいなと思いました。今日はありがとうございました。


運営2
ありがとうございました。最終優勝者は新條さんということで、ファシリテーター側の会社を泣かせてくるみたいな。1番が大抜きするっていう。予想外だったんですけど、それも含めて、プレゼンっていうところも合わせた戦略思考っていうところが色濃く出たかなっていうのは思います。途中で今日運営中に考えたことでは、プレゼンを準備するときに役割を決めたらどうだったかっていうことはあると考えてて。役割決めたら、やっぱり時間の使い方にある程度制限というか、姿勢がちょっと整うかなというふうに思ったんです。そうなったらプレゼンだけじゃなくて、プレゼンの内容での戦略思考みたいなとこが色濃く出せるイベントができたのかなっていうふうに思って。そこのアジェンダの広さみたいなところも、すごく学びが濃かったです。

今後皆さんも含めて僕もやりたいなと思ってるのは、数値に対して何が評価の理由だったかってことは、アンケートでは数値しかないんでわかんないんですけど、内容だったのかプレゼンだったのか、戦略のどこが評価されて、評価されなくてその点数だったかのかってところは、各班自分の班の点数も出たと思うんで、振り返っていただけたらなと思って、僕もやりたいなと思ってます。ありがとうございました。


運営3
はい、短めに、2つなんですけど。1つ目は、いつも吉田さんが言うのが、思い×型×経験、体験かな、て言いますけど。今戦略思考塾とかは、型とかを研究してるところであると思うんですが。やっぱり思いを持ってる人って、常に戦略思考だなってのをすごく感じていて。やっぱりここに出て、前で発表された方って、普段からこの人すげーなって僕も思ってるひとが、出てきてるっていうのって、常に勝ちたいとか、価値を出したいってことに対して、ものすごい思いを持ってるってことが大事なんだなと、改めて感じました。

もう1個は、実は今回、見本プレゼン一人は本当は発表ダメって吉田さんにNOが出たんですね。今日の完成度が低かったからって、前日までどうなったか、あとは自分でできるのでいいよってことだったんですけど。今日夜通し、彼も悔しかったと思うんですけど。朝、すごいクオリティアップしてやってきたってことで。だから、そういうやっぱり思いが常にある状態っていうのを、自分でも意識していかないと、どんどんクオリティを上げていくのは難しいなっていうのは、改めて思いました。以上です。

 

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