相互理解の機会を作り、人材育成に生かす、1on1面談制度/プロトスター株式会社

急成長を遂げるスタートアップは組織づくりのためにどんな取り組みを行なっているのか。「組織づくりノウハウ成功事例」では、その会社が組織を作る上で実際に実施し、成功した施策についてお話を伺います。

今回は「挑戦者と共により良い世界を創る」という言葉を掲げ、起業家向けの様々なサービスを展開するプロトスター株式会社のメディア責任者である大島さんに、実施した施策の中での成功事例についてお話を伺いました。

 

実施施策:インターン生との1on1面談

メディアチームの責任者とインターン生で月1回、1on1面談を1時間実施しています。自身のライフミッション、個人特性としての好き嫌い、現状の強み弱みを内省してもらい、インターンを通して達成してもらいたい目標を決めてもらいます。他には毎月、その月の短期的なゴール設定をKPI設定も含めて行い、次回の面談で振り返りをします。面談は月1ですが、内省からの自己理解は日常的に行うよう伝えています。

内容としては、個人の特性にもよりますが、入社時から3ヶ月程度は自己理解を深める時間としてメンタリングを行い、それができてから業務と絡めた自己成長の目標決めと振り返りの時間をメインとするように行っています。この時間で就活の相談、個人の悩みや夢などを話してもらうことで、インターン生個人への理解を深めます。また、インターン生自身の得意不得意を共有してもらうにとどまらず、責任者の強み弱みについても予め共有します。こちらの特性や考え方を共有することで、お互いに期待値がずれないように信頼関係を構築することをめざします。

 

導入背景:インターン生の増加に伴うコミュニケーション不足

元は、インターン人数が5名以上になったタイミングで離職が増加したことへの対応としてはじめました。こちらの想いが伝えきれていなかったり、うまくコミュニケーションが取れなくなったことが原因だと考えたからです。半年以上続けていますが、今いるインターン生への理解が深まったことで弊社に合った人材像がはっきりし、その結果採用時に確認すべきポイントの精度が上がったと感じます。逆に、採用時点でミスマッチだった場合は細かくコミュニケーションを取ろうがどうしようもないとも実感しました。また、期待値の擦り合わせのためにも、こちらのできることやできないこと、現状辛いこと、社内の状況などを伝えることも意識的に行っています。

 

効果:インターン生の成長角度が高まる

責任者とインターン生でお互いに特性を理解できるようになりました。結果、インターン生が責任者からしてもらうことを期待するのではなく、責任者や他のインターン生の特性を把握し、自立して行動できるようになっています。また、自己分析などがスムーズにでき、就職にも有利なため、おそらく有名企業やスタートアップへの就職者が増えると思われますし、そうなれば、インターン生募集の際のPRにもなると考えています。定量的な観点で見ても、半年以上継続のインターン生が3名を超えるなど効果が表れており、そのうち1名を正社員として採用できました。

 

これから行いたいこと:インターン生同士の相互理解の場づくり

この1on1では責任者とインターン生間の人間としての相互理解は達成できますが、今後はインターン生同士の相互理解ができる時間も作りたいと思っています。また、業務と絡めた自己成長の機会提供に関しては今かなりラフに行っているので、もっと効果的な仕組みを考え、体系化していきたいです。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします