形骸化した「朝礼」はもう終わり。「アサカラ」で社員間コミュニケーションを潤滑に/株式会社 ヒトカラメディア

急成長を遂げるスタートアップは組織づくりのためにどんな取り組みを行なっているのか。「組織づくりノウハウ成功事例」では、その会社が組織を作る上で実際に実施し、成功した施策についてお話を伺います。

今回は経営戦略や採用戦略に紐付いたオフィス選定や組織の課題解決や成長につながる内装プランニングを手がける株式会社ヒトカラメディアのコーポレートサービス部の森さんにお答えいただきました。

 

実施施策:毎朝5分間、思いっきり「雑談」に集中

ヒトカラメディアでは毎朝5分間、朝礼時に「アサカラ」というものをしています。10時になると全員ラウンジに集まって3〜4人のチームを組みます。司会もお題も日替わりで、思いっきり「雑談」に集中。お題は全員から集めたテーマの中からくじ引きで決めます。「仕事で出会ったスゴイ人は?」「学生時代に好きだった歌手は?」など仕事にまつわるものからプライベートなことまで多種多様です。この場での話をきっかけに、何かが決まっていく、なんてこともあります。

 

施策のポイント:目的を「情報共有」から「社内コミュニケーション活性化」へ

元々、「アサカラ」が出来る前の朝礼では「情報共有」を目的として、数字や案件の報告をしたり、気になるニュースについて話していました。しかし集中していない人もチラホラ。そこで目的を「社内コミュニケーション活性化」に切り替え、継続していくように全員パソコンや携帯は置いてスタンディングで参加して集中できるようにしたり、直行メンバーがいて人数が少ない時でもできる気軽な仕組みにしました。

 

導入背景:形骸化した既存の仕組みに疑問を感じるように

企画営業部の社員と事業開発室の社員の2人が、だんだんと形骸化していた既存の「朝礼」に疑問を感じ、組織のフェーズも変わって来たなかで新たに「アサカラ」を企画して、経営陣に直接起案をしました。数回の打ち合わせでブラッシュアップを重ねて、2017年2月にリリース。半年後には全社にアンケートを実施して、しっかり振り返り改善を提案するなど、全体の推進を担当してきました。

 

効果:常に社員同士が話しやすい土壌づくりができた

日々、事業部を横断したメンバーと話すことで、常に話しかけやすい土壌づくりとなり、仕事の情報交換がスムーズにできるように。その結果、思わぬコラボレーションを生んだりしています。単なる5分間の雑談とは思えないほど、幅広い副次的な効果があることを全員が実感しています。現在の総社員数は54名ですが100名になっても200名になっても続け、組織活性化に繋げていきたいと思います。

 

これから行ないたいこと:「アサカラ」というアイデアを広めたい

ヒトカラメディアでも昔は一方的で形式ばった「朝礼」をしていた通り、他社でもベンチャー企業から大企業まで「朝礼」をやっている企業は多いのではないかと思います。「アサカラ」のいいところは、規模が大きくなっても、事業部やチーム単位など数人ずつに分かれて行えるので導入しやすいところです。大したお金や時間がかかるわけではないので、「社内コミュニケーション」に悩む企業に「アサカラ」というアイデアを広めていきたいです。

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