自らの経験を自信を持って語れるようになった一冊。 「リーダーを育てられるリーダー」を育成したい。

「成長マインドセット」を取り入れることで、組織・個人はどう変わるのか。今回は、株式会社ネットプロテクションズで執行役員として人材開発や組織づくりに携わる秋山 瞬さんにお話を伺います。

秋山 瞬
2005年 設立2年目・社員4人の人材系スタートアップ企業に新卒1期生として入社。ベンチャー企業の経営幹部層に特化したヘッドハンティング・人材紹介に従事。新規事業立案や関西支社設立にも携わった後、「次世代を担うリーダー創出」を志し、2009年 株式会社ネットプロテクションズに人事として参画。2011年 人事総務グループのゼネラルマネージャーを経て、2017年 執行役員に就任。新卒・中途採用、人材開発・育成、人事評価制度構築、理念・ビジョン策定等、幅広い業務に携わり、「つぎのアタリマエ」となるような組織づくりを目指す。

 

伝えたいことを後押ししてくれる

―「成長マインドセット」を読んでみていかがでしたか。

自分の中で言葉にできていなかった部分がわかりやすく整理されていたので、納得感を持って読めました。例えばアイスバーグ。アイスバーグの図では、スキルだけが成果につながるのではなく、スキルの背景にある日ごろの習慣や振る舞い、意識や哲学もつながっていると示されています。私の中でも、成長とはスキルの向上だけでなく、人間的に成熟することも含まれると考えていました。そのため、アイスバーグとして人生哲学やふるまいといった成果の根底にある部分も成長には必要不可欠だと示されていたのは特に腹落ちしました。

また、自分の考えに自信を持つことができました。例えば、「成長マインドセット」を実践するうえで気をつけるべきこととして「アイスバーグの分割」「主体的体験学の積み重ね」「アイスバーグの点検」が挙げられていましたが、これらは自分で意識せずにやっていたことだったんです。自分のやっていることは間違っていなかったと安心できましたし、自信になりました。

―どんなシーンで「成長マインドセット」を活用されていますか。

メンバーに自分の体験に基づいた学びを伝えるときに役立っています。

メンバーに伝えたいことがあっても、メンバーの立場では私の言っていることを信頼すべきかどうか判断に迷うこともあり、なかなか考えを伝えきれないことがありました。そんなときに、第三者によって自分の考えが言語化された「成長マインドセット」を渡すことで、自分の伝えたいことの説得力を増すことができると感じます。

実際に、メンバーから相談を受けて「成長マインドセット」を渡したことがあります。スキルを重要視しているメンバーで、MBAを取ろうと考えていると相談を受けたのですが、私は2年間勉強するのも良いが、より実践経験を積んだほうが糧になるのではないかと考えていました。加えて、スキル以外にも大切なものがあることを伝えたいと思いました。しかし、MBAを持っていない私がどれだけ語っても説得力のある言葉はでてきません。そこで「成長マインドセット」を渡したんです。

結果、そのメンバーからは「瞬さんの言っていることがわかりました」と言ってもらえて、成長するためにはスキルだけではなく、その根底にある哲学や習慣も大事であることが伝えられました。そして、メンバーも自らブレーキを踏んでいたことに気づいたようでした。この本を渡したことで、私の考えや学びが伝わった実感を得られました。

 

「次世代を担う人を育てられるリーダー」を育てるために

ーどんな人にオススメしたいですか。

マネジメントする立場の方にお薦めしたいです。体験をもとにした自分の学びを伝えるときに、それを後押しする理論が詰まっているので、非常に役に立つと思います。

カフェのマスターに教わりながら主人公が悩みを解決していくというストーリーで、自分に置き換えながら読めるので書いてあることが頭に入りやすいのも特徴的だと思います。加えて、著者が研修に20年間携わってきた実践経験が豊富な方なので、より説得力があります。

この本を読んでもらうことで、共通言語ができ、同じ土台をもとに議論できるようになって、コミュニケーションが取りやすくなると思います。先ほど触れた、MBAを取得したいと相談してきたメンバーとも、前提が揃った上で議論ができるようになって、コミュニケーションが取りやすくなりました。何か相談事を受けた時、お互いの考えをただ言い合っていても議論は平行線から脱することが出来ません。どちらかの意見が正解でもう片方が間違っているということは少ないからです。たとえ、その相手の考え方を受け入れられなくても、同じ土台が共有できているだけで、議論が一歩前進すると思います。

ーご自身の展望を教えてください。

次の世代を担うようなリーダーを育成・輩出することが自分のミッションだと考えています。というのも、次世代のリーダーがその時々で必要とされる新たなサービスを生み出すことで社会課題を解決していけたり、既存のサービスの利便性も高まったりして、幸せな人が増えると考えているからです。今後も人財の育成に力を入れていきたいですね。

私の中で、リーダーとは「次のリーダーを育てられる人」だと定義しています。恩をもらった人に返す「恩返し」ではなく、先の人に送る「恩送り」という概念を大切にしており、私自身が直接関わらなくても、リーダーを増やしていくことはできると考えているからです。リーダーを育てられる人がどんどん増えていけば、より良いサービスが生まれ続け、より幸せな人が増えていき、「幸せの連鎖」が長く続いていきます。そんな、「リーダーを育成できる人」を育てるためには、目の前の人にだけ自分の考えを語るのではなく、その先の人にまで伝えられるような形で語ることが必要だと考えています。

この点で、自分の伝えたいことが「成長マインドセット」で、かつ本というツールで言語化されているのは、先の人に伝えていくという意味でも非常に役立っています。人におすすめするときにも、さらにその先の人までに届けてもらい、どんどんつなげていって「幸せの連鎖」を広げていってほしいですね。

秋山 瞬さんのアイスバーグ

 

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