「強いチームとは何か学び、個人も組織も成長に結びつける」 「成長マインドセットとは?」~強いチームをつくる~・イベントレポート(7月19日)

成長マインドセットは、企業や団体でどのように活用できるのか。さまざまな事例を通して、導入方法や参加者の気づき、成果をお伝えします。今回は株式会社Mi6主催のイベント「X‐エックス‐「新・車座」」に著者・吉田が登壇した際の様子をお届けします。

「車座」は、「生き方を語り合う」を土台にし、- 日本から世界を変えていく仲間となる – をコンセプトに、プロフェッショナルと新進気鋭のベンチャー経営者が集う熱気溢れるパーティーです。今回は「『成長マインドセットとは?』~強いチームをつくる~」と題して、の成長マインドセットは強いチームづくりにどのように活かせるのか学びました。

【当日の流れ】
1挨拶
2自己紹介・本の学び共有(班ごと)
3著者・吉田への質問コーナー
4ワールドカフェ

 

ブレーキを踏む人を減らしたい

まずは著者・吉田から挨拶。その後、参加者同士で本の感想をシェアしました。
その一部をご紹介します。

「組織規模が違ってもフレームワークがシンプルなので浸透しやすいと思った。」

「5つのチームのうちどのチームが登頂に成功しそうか選ぶ場面で、自分は、体力はあるがやる気がないチームを選んだ。コンサルティングの考え方でこのチームを選んだが、本質的には違うように感じていた。そのもやもやがスッキリした。」

次に、著者・吉田が成長マインドセットを書くに至った思いについて話しました。

吉田:
「私がこれまで20年間様々な場で開催してきた研修を書籍化したのが「成長マインドセット」です。多くの人に成長してほしい、そして社会が豊かになってほしいという思いから、たくさんの人に研修内容を伝えられるように書籍化しました。

これまでの研修を通じて、成長の原理原則を知らない方がとても多いと感じています。なかでも悩みブレーキと大きな子どもブレーキを踏んでいる人が多い。個人のブレーキがかかっているために、チーム全体の推進力が阻害されてしまっているのです。

この課題を解決するには、まずアクセルの重要性を認識してもらうことが重要です。そのため必要なのは自分の理念と自分の軸を持つこと。今日は強いチームをつくるために理解を深める機会にできればと思います。」

 

成長に必要なのは「習慣化」

成長マインドセットに対する理解を深めるために、班ごとに話し合って出た疑問を吉田にぶつけました。

Q:
仕事に対して100%の意識でいるべきだと思うが、家族ができて仕事を100%の意識で取り組むと両者のバランスを取れないと感じて、今は仕事は97%でしかできていない。どうするべきか。

A:
仕事と家庭を合わせて100%なのではなく、それぞれ100%ずつだと私は考えています。仕事に100%で向かって、うまく仕事と家庭のバランスをとれなかったのには、別の要因があるのではないでしょうか。会社は目的のために戦略を考える場。しかし、家庭には目的はなく、日々楽しく仲良く暮らすことがミッション。この違いを念頭に、夫婦でもチームでもできることがある。それをするのが「100%で取り組む」ということではないかと思います。

 

Q:
「成長マインドセット」の中心にアイスバーグを置いたのはなぜか。

A:
昔から原理・原則を大切にしています。成長の本質的な原理・原則とはなにかを考えたときに、アイスバーグが最も腹落ちした。スキルだけでもだめ、思いだけでもだめ。続かないと意味がありません。つまり習慣化することが大事です。

 

Q:
成長のベクトルについて自分と周りの間で認識のギャップがある場合どうしたらいいか。

A:
そもそも、誰かと比べるのではなく、自分の中で昨日より今日の方が成長できているかと深くするべきです。成長とは概念的なもので、価値観に左右されるもの。そのため、人と比べるものではありません。

 

Q:
アイスバーグを大きくするには?

A:
「アイスバーグの分割」が一つの手ですね。一概にアイスバーグと言っても、向き合う相手によって異なることもあります。例えば、苦手な取引先にはマイナスの行動・習慣として「緊張する」、プラスの行動・習慣として「慎重に準備する」とか、部下に対してマイナスの行動・習慣として「上から目線」になってしまうとか、そんなことがありますよね。

そうやってアイスバーグを階層やシーン別に分割し、特にこういうマイナスの行動に向き合って一つ一つ改善していくことが、アイスバーグ全体を大きくすることに繋がると思います。

 

強いチームにするための巻き込み方

後半は、吉田より「強いチームを作るために」というトークセッションを行なった上で、3チームに別れて「強いチームを作るための自分の役割とは」というテーマでワールドカフェを行ない、今日学んだことを確認しました。

 

参加者がそれぞれ今の自分の立場でどのようにマインドセットを活かせるか考えながら、積極的に疑問を解消していく姿が印象的なイベントでした。

 

まとめ

・自責100%は、仕事に100%・家庭にも100%ということ。トレードオフではない。
・成長のエッセンスは、原理原則に基づいた習慣化
・成長は人と比べるものではなく、過去・未来の自分と比べるもの

 

X-エックス-とは

大企業とベンチャー企業が個人レベルでつながり、仲間になる、月額会員制の超企業コミュニティです。

ビジネスやプライベートを超えた”世界を変える第3の繋がり”として、月1回ペースの少人数制イベントを中心に、メンバー同士が深いレベルで語り合うさまざまな機会を生んでいます。

 

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