新しい部署を立ち上げるきっかけに。 本当にやりたいことを、行動に移すための一冊。

「成長マインドセット」を取り入れることで、組織・個人はどう変わるのか。今回は、自分のビジョンを実現するために新たな部署を立ち上げた、セールスフォース・ドットコムの冨田 阿里さんにお話を伺います。

冨田 阿里
2012年株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア株式会社)入社。大阪にて採用支援を経験後、ベンチャー企業担当を希望し、東京へ転勤。2016年セールスフォース・ドットコムにインサイドセールスとして入社。2017年7月、スタートアップ戦略部を立ち上げる。

 

本当に自分がやりたいことのために

ー「成長マインドセット」を読んで印象に残っている箇所を教えてください。

「悩みを減らす5つの方法」の中で紹介されている「ブレーキの存在を知る」という内容が印象深かったです。「ブレーキ」とは、何かに取り組む中で、知らず知らずのうちに行動を阻害してしまっている要因のことを指します。普段そんな「ブレーキ」を自分で気づかないうちに踏んでしまっていることに「成長マインドセット」を通して気づくことができました。

私はもともとインサイドセールスとして問い合わせをもらった企業に対してCRMをご提案していました。しかしスタートアップ企業の支援に集中したいと考えていました。前職で、採用という立場からスタートアップ企業が成長し、世の中に大きなインパクトを与えるところを目の当たりにしていたからです。

しかし、どうしても一人の営業として貢献できる範囲と企業の数に限界を感じていました。組織の決められた仕組みがある中では難しいなとモヤモヤした気持ちでした。

ところが「成長マインドセット」を通して、モヤモヤ=「ブレーキ」だと気がつきました。自分でできない理由を探していると思ったのです。そこでどうすればスタートアップ支援に、もっと時間を割くことができるのか考えました。その結果、あえて昇格をせずに現職のまま留まり続けることで浮いた時間をやりたいことに取り組むという結論に至りました。

自分の考えと思いを上司に伝えると、「新しいロールをつくってみては?」と提案をいただきました。前例のないものを作って、うまくいかなかったらどうしよう、と思いましたが、それもまた「ブレーキ」だと思い、新しい部署の立ち上げを行うことにしました。「ブレーキ」があるということを認識出来たからこそ、自分の理想を実行に移すことができました。

「アイスバーグモデル」を意識して、クライアントに想いまで伝える

ー現在、新しい部署でどんなことをされているのか教えてください。

主にスタートアップ向けのカスタマーサクセスと、イベントの企画~開催を行っています。カスタマーサクセスでは、弊社ユーザーであるスタートアップに私自身がユーザーとして活用する中で得たノウハウを、勉強会やワークショップを通してお伝えしています。また、イベントは、私がスタートアップの企業と接する中で得た知見や情報をもとに、メガベンチャーや外資系IT企業、ベンチャーキャピタルを巻き込んで、月に一回ほどのペースで企画しています。

これらを実行する際には、自分の思想についても相手に伝えることを意識しています。ただ仕事だからやっていると思われてしまっては、本当に忙しい方々の協力は得られません。

自身の思想をはっきりと言語化するようになったのも「成長マインドセット」の内容を知ってからでした。具体的には「アイスバーグモデル」という考え方を学べたことが大きかったです。

 

「アイスバーグモデル」によれば結果を出す背景には能力やスキルだけではなく、日頃の振る舞いや習慣、さらには意識や哲学があります。この考え方を知り、改めて自身の行動の根底にある思いについて向き合い、整理をすることができました。社内、社外関係なく自分の行動の根底にある思いについて共有することができるようにもなりました。

ー「成長マインドセット」はどんな人にオススメですか?

将来に漠然とした不安を持っている人にこそ読んでほしいと思っています。そんな人は何に不安を持っているのか要素分解しなくてはいけません。そのためには自分自身を知ることが必要です。そこで、「成長マインドセット」を読み、「ブレーキ」の存在を認知し、自身の「アイスバーグモデル」について言葉にすることができれば、一歩前進すると思うのです。

ーご自身の今後の展望について教えてください。

今後の展望は2つあります。

1つ目は、何か新しいことを始めるときに第一想起される人になりたいです。

部署を立ち上げてから社内外の面白いニュースが沢山入ってくるようになりました。他愛もないメッセから始まったやりとりで、「こんなことも出来るんだ!」と言われる企画を何度も実現させました。これまで以上にフットワーク軽く、いろんなアイデアの種をかたちにするよう行動していきたいと思います!

2つ目は、より沢山の人の役に立つために、同じ想いの仲間を増やしたいです。そのためにも、この本を読んで心のブレーキを外してほしいなと思っています。

冨田 阿里さんのアイスバーグ

3000人以上の幹部層・リーダーの人材育成から生まれた

50枚の図でわかる人を伸ばす原理原則

 

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