社員一人ひとりが自分自身で考え行動できる組織へ。
成長マインドセットは、企業や団体でどのように活用できるのか?さまざまな研修事例を通して、導入方法や参加者の気づき、成果などをお伝えします。
今回は、成長マインドセットのアンバサダーメンバーである 株式会社クヌギの代表取締役である矢萩 浩之さんより、社内研修の様子を共有いただきました。
社内にてすでに複数回おこなわれているという研修内容をご紹介いたします。
[研修の流れ]
・伸びしろのある社員を選別した上で各自へ『成長マインドセット』を1冊づつ配布し、毎月1章づつ読んでもらう。
・各章の中で学べることから事前に宿題を出し、その宿題の回答をもとに勉強会をおこなう。
・組織運営に関わることに関しては社員を2チームに分け、それぞれのチームでディスカッションをおこなう。その後、全員で意見をまとめる作業をしながらチームごとに発表をおこなう。
・個人の未来に関わることに関しては、個人がそれぞれ自分の意見を全員の前で発表する。
■社内で抱えていた課題
クヌギでは、SPI・TALなどの入社試験を導入しており、入社する人材の性格・能力は担保できている一方、売上を追求したり技術追求するための勉強姿勢などマインド面で言い訳が目立ってきたという印象を受けていたそう。
そこに対しての施策として、組織としての成長の基盤を作るために2018年に社内教育をおこない、そこで成長マインドセットを取り入れることに。
下記は実際に使用された資料の一部を抜粋。
事前に宿題をおこなうことで成長マインドセットに書かれた内容に対する自分の答えを出すことができ、勉強会を通して他の人の答えを参考にできるため、その上で自分の答えをしっかりとブラッシュアップできたそう。
実際に研修を何度かやってみた結果、この研修方法であれば、成長マインドセットを素早く吸収できるのではないかと実感されたそうです。
■実施後の効果
言い訳をしなくなった、言い訳が出来ない環境になったのが大きいとのこと。
失敗をしてもそれを自分ごとと捉え、どうすれば良かったのかを考えることが徐々に出来るようになっていると実感されているそう。また、何のために働くのか、将来はどうしたいのかを社員一人ひとりが自分自身で考え始めているということで、研修の効果を感じているようです。
ただ、まだまだ考えが未熟なところが多いとのことで、社員のレベルに合わせ権限を増やしていくなど、今後もしっかりサポートしていきたいと思いますと力強いお言葉も。
また、来年の同じ時期に同じ勉強会をしたときに違った答えが出てきて面白いかもしれないとも感じているとのことで、『成長マインドセット』はその人のフェーズが上がったときに再学習するのにも適している本だという感想もいただきました。